2020年11月7日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

ブラウンツリースネーク(和名:ミナミオオガシラ)がココス島で再び発見された。ココス島にはグアム固有の鳥で絶滅危惧種に指定されている「ココバード」の個体数を増やすために専門家が取り組んでいる。グアム農業局の水生野生生物資源部門の責任者は、ココス島でヘビが見つかったのは初めてではないとし、すでにアメリカ連邦のパートナーと協力していると述べた。

 

ブラウンツリースネークはボートでココス島にたどり着いたと思われ、人々が利用する渡し船に近くの木からブラウンツリースネークが紛れ込んだ可能性も考えられるという。ココス島には約60〜80羽のココバードが生息し、昨年には、ロタ島とココス島を合わせ約200個体が生息していることから、国際自然保護連合による絶滅危惧種のレッドリストで「野生で絶滅」から「危機に瀕している」に格下げするのに十分な数にまで回復していた。

 

1960年代には約60,000のココバードが野生で発見されていたがココバードに危害を及ぼすブラウンツリースネークはグアム島で長年放置された結果、ココバードは絶滅の危機に瀕するに至った。ブラウンツリースネークが増えるにつれて、ココバードの個体数は減少し続け、約20年後の80年代には野生に生息するココバードは21〜24羽にまで減少し、1984年には絶滅危惧種リストに追加された。1987年、専門家たちは21羽のココバードを管理下におき飼育をはじめ繁殖させ、そして90年代にロタ島とココス島に解放した。

 

グアム農業局の責任者はココス島のブラウンツリースネーク数を調査し、生息地の確認を進めている。また、ココス島でブラウンツリースネーク見かけた人に488-7245に電話することを呼びかけている。


何事も新しい試みには継続的な
メンテナンスが大切なようですね!

その愛くるしい姿からグアムのローカルに親しまれてきたココバード。その昔は民家の庭先にさえ現れるとってもポピュラーな鳥だったそうです。さらにグアムには天敵がいなかったため、ココバードは次第に飛ぶ事をしなくなり、ついには飛べなくなったそうです。グアムが西洋諸国に知られる事になると往来が始まると外来種で繁殖力の高いブラウンツリースネークがグアムで生息しはじめます。その数は次第に増え、すでに飛べなくなってしまっていたココバードが餌食にされ、個体数を減らしていったのです。

 

グアム固有のココバードの絶滅を回避するため、近年に保護や飼育が始められ、努力が実り個体数が徐々に回復します。そして2010年、ついに自然界へ戻すこととなり、ブラウンツリースネークを駆除した離島ココス島での自然放鳥が行われました。それから10年、ココバードの天敵がココス島にいることが確認されたのですね。

 

ひと月ほど前、大雨の際に洪水になるタモンの排水溝のニュースがありました。メンテナンスの問題で排水溝が機能せず、道路がプールのようになってしまうことが度々発生するのです。新しいものを作っても、新しい試みに挑戦しても、その時だけならそのプロジェクトにかけたマンパワーも予算も無駄になってしまいます。やる限りは継続的、永続的なメンテナンスを覚悟して実行し続けて欲しいと思います。税金の無駄遣いに終わらないように。

 

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