2021年3月7日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
米国疾病管理予防センター(CDC)のリストでは、グアムがCOVID-19のリスクが非常に高い旅行先(レベル4)となっているが、グアム知事は少なくともその分類が一段階下がることを期待している。レベル4はグアムへのすべての旅行を避けることを旅行者に警告している。レベル4は過去28日間の新しい新規感染者数が100以上であることを意味しており、グアムはすでにレベル3の要件を満たしているため、次回の更新で変更されることを期待している。リスクが高い旅行先(レベル3)は、不要不急の旅行を避けるべきであることを意味する。
グアムは直近の28日間の新規感染者が92人、グアムのような人口20万人以下の地域では、リスクが高い旅行先(レベル3)は、51人から100人の新規感染者が該当する。レベル2は28日間で10~50件、レベル1は28日間で10件未満とい規定されている。
グアム保健省はこの件についてCDCと連絡を取っているが更新されなかった場合はグアム知事が介入するとしている。グアム知事は、昨年から数回に渡り観光再開の日程を延期してきたが、数日前には5月1日再開の見込みを示唆している。グアム議会はグアムが2020年と比較して現在は安全な旅行先であることをCDCに納得させる必要があると述べた。
グアム知事は最近パンデミック指標PCOR(Pancamic Condition of Readiness)2からPCOR3へ移行、最新のCOVID-19エリアリスクスコアは0.1。この数週間で新規感染者、入院患者数、死亡者が減少したことに加え、グアムはアメリカ国内でも有数のワクチン接種が進む地域となっている。
日本は入国検疫強化へ
どうなるグアムの5月観光再開?
首都圏1都3県の緊急事態宣言の延長にあわせて、日本入国の際の水際対策を徹底する方針が発表されました。全ての入国者にビデオ通話と位置確認のアプリの導入を促し、「入国者健康確認センター」が毎日所在を確認するということです。
現在実施している日本入国後2週間待機の実効性を高める狙いがあるようで、日本に向けて現地出国時に陰性証明がなければ、日本行きの飛行機に搭乗させてもらえなくなる方向のよう。さらに「入国者健康確認センター」は毎日、アプリで位置情報を確認し、ビデオ通話で所在や健康状態を確かめ、3日以上連絡がとれない場合は見回りもあるとか。
5ヶ月後に迫る東京オリンピック・パラリンピック。海外からの観客の受け入れを見送る方向で調整が進むということを考えると、少なくとも夏までは入国規制の強化を継続させるのではと思います。事実上、日本政府は海外からの入国者数を最小限に絞り込み管理を強化して、第4波の襲来を食い止めようということのようです。CDCの渡航先リスクレベルを下げたとしても、日本サイドの検疫強化策は5月観光再開の道筋に、不透明感を高めることになりそうですね。
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