2021年4月30日朝刊 The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

グアム観光局(GVB)は、日本、韓国、香港、フィリピンなどのアジア太平洋地域に住むアメリカ人駐在員が休暇中に予防接種を受けられる場所として名乗りを上げる可能性を検討している。1年以上も観光業が停滞しており、観光客を呼び戻すためのマーケティング戦略を見直している。主要な観光市場である韓国と日本では、COVID-19のワクチン接種率が低く、国民の旅行計画に影響を与えていると、政府関係者は指摘している。

 

GVBは帰国前の観光客にPCR検査を無料で提供し、グアムへの来訪を促すという初期の提案を保留した。GVB副局長によると「1回のPCR検査に200ドルかかるため、最初の2万5千人の観光客に対して無料提供すると500万ドルになります。この案は資金の確保を条件としているが、資金はありません。」と述べた。約590万ドルの予算はマタパン・ビーチ・パークの改修工事、洪水対策、マーケティングなどに割り当てられている。

 

またGVB関係者は、グアムは米国食品医薬品局が承認したCOVID-19ワクチンが十分にある数少ない地域の一つであるため、アジア太平洋地域に住むアメリカ人駐在員を対象としたワクチン・ツーリズムを追求する上で有利な立場にあると述べている。アジア太平洋地域のアメリカ人駐在員やアメリカの商工会議所からの問い合わせを受けたユニクロことも明かした。

 

GVB関係者は、「大きな市場だ」と述べ、このワクチンツーリズムは「素晴らしい」アイデアであり、誰にとっても「Win-Win」の状況であると語った。モデルナ社やファイザー社の2回接種のワクチンを接種となれば、彼らはグアムでホテルに宿泊し、3週間から1ヶ月間を休暇や遠隔地で仕事を続けることになる。観光に役立つだけでなく、この地域に住むアメリカ人に対するメリットにもなると言う。グアムに割り当てられたCOVID-19ワクチンの使用はアメリカ市民および居住者に限定するという連邦政府の方針に従ったものであり、今後も継続して検討していく。

 

ワクチン接種率90%を目指す
しかし関係者からは、ワクチンツーリズムを積極的に推進するには、少なくともグアムの成人人口の80%から90%がCOVID-19の完全なワクチン接種を受けた後でなければならないという意見もあり、高い接種率は長期的にはグアム観光に良い影響を与えるだろうとしている。

 

グアム知事が掲げた「Path to Half」の目標を達成、5月1日までに成人人口の50%以上、つまり62,500人がワクチンの接種を完了、グアムは観光を再開し、渡航後の検疫を解除することになる。グアム知事の次の目標は、77周年を迎える解放記念日の7月21日までに、少なくとも10万人にワクチンを接種して集団免疫を獲得するにある。

 

GVB関係者によると、観光再開は5月を予定しているものの、観光客が殺到するとは考えていないという。グアムに相当数の観光客が訪れるのは、8月か9月になるかもしれないとしている。

 

グアムと同じような島国であるモルディブでは、「3V」(Visit, vaccinate, vacation)と銘打った観光キャンペーンを展開しており、地元住民にワクチン接種を提供した後、休暇で旅行する人にCOVID-19の接種を行うというキャンペーンを行なっている。

 

GVBワクチン・ツーリズムについては、より深い議論をする必要があり、帰国する観光客に検査を行うための資金援助を求めるという案を取り下げたとしながらも必ずしも廃案ではないと述べている。

 

グアムをはじめとする多くの観光地では、到着前のPCR検査で陰性であることを求めている。GVB関係者によると韓国はCOVID-19の予防接種を完了している人に対して、海外渡航から帰国後に義務づけられている2週間の検疫を一部免除することを発表、より多くの人が予防接種を受けることを奨励している。

 


5月1日の検疫緩和の発表がないまま
4月最終日の朝を迎えました。

 

待望の5月1日の検疫緩和の発表を待っているところですが、4月の最終日を迎えてしまいました。今回の検疫緩和には、強制検疫の免除が伴うと予想されるため、PCR検査の種類が厳格化されると思われるため、5月初旬の入国を考えている人が困惑しているようです。状況を注意深く精査せざるを得ないと思いますが、検疫免除後の新ルールについては決まっていると思われるので、その内容だけでも1日も早く発表して欲しかったですね。何れにしても今日は4月最終日、何らかの発表があると思いますので、それを待ちましょう。

 

今日のニュースでは観光客向けPCR検査の無料提供の議論は一旦先送りすることのようで、これは良かったと思います。短期的な解決策を探るのではなく。長期的な視点でいちからグアムのイメージやマーケティングをプランして欲しいです。

 

アジア太平洋地域に在住するアメリカ人に対してワクチン接種の機会を与えるというのはありでしょう。モルディブのようなワクチンツーリズムには疑問を感じます。人の弱みに付け込んだり、見返りを求めるような外交ではなく、国としての姿勢を正し自国や自国民を守ることが先決で、それができれば自国民からもアジアの国々からも、そして世界から支持される援助ができる時期やタイミングが必ず訪れると思うのです。その時が来るまで感染を再拡大させることがないよう、グアムは頑張りますね。

 

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