2021年5月6日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

米国食品医薬品局(FDA)がファイザー・社のCOVID-19ワクチンを12歳から15歳までの子供へも承認する見込みであることから、グアムではこの世代へのワクチン接種の準備を進めている。このワクチンは、すでに16歳以上の人に対しては許可されてきた。

 

グアム保健省のスポークスマンによると、連邦当局が12歳から15歳の年齢層に対するワクチンを承認すれば、親や後見人の同意などの手続きは16歳から17歳の年齢層に使われているものと同様になると予想され、保護者から子供へのワクチン接種に関する質問や懸念が殺到することを想定しているという。そのため、今回の準備では、接種体制の準備に加えて、教育・啓発キャンペーン、教育省やその他の教育機関との連携にも務めるという。また、保護者が医療専門家に直接質問できる機会を設ける予定だとしている。

 

 

早ければ来週にもFDAから12歳以上への使用が承認され、その後CDCのワクチン諮問委員会が間もなく開催され、臨床試験データを検討して勧告を行うことになる。グアムの予防接種政策委員会は、数週間前から子供への予防接種について議論し始めており、FDAの承認に関する最新の動向を注視してきた。

 

グアムでは予防接種の対象年齢を引き下げることで、7月21日までにグアム住民の80%にあたる約10万人にワクチンを完全に接種し、集団免疫を獲得するという政府の目標を達成することが期待されている。火曜日の時点で、グアムの16歳以上の人口の約57%がワクチンを接種している。若年層がCOVID-19の予防接種を受けることができるようになれば需要が増える可能性があり、グアム保健省はワクチンの追加発注を行った。

 


若年層へのワクチン接種、
親御さんに難しい選択を迫りそう!

 

昨日はグアムにおけるCOVID-19関連の138人目の死亡が確認されました。137人目が報告されたわずか1日後のことです。グアムでは今週の2名の死亡者が出るまで、約4ヶ月間に渡りCOVID-19関連の死亡者が出ていなかったことからすると、非常にショッキングです。

 

感染収束や重症化リスク軽減には集団免疫獲得が一つの手段であることは間違いないようですが、やはり子供たちへのワクチン接種には正直不安があります。mRNA遺伝子組み換えワクチンというタイプでインフルエンザなどで長年使われている不活化ワクチンとは違うタイプだということです。一年足らずで開発されて承認され、長期間の臨床試験がされていないのが気になります。10年、20年という単位での副作用の可能性への不安が払拭できないのです。

 

接種対象年齢が若年層へ広がる中で、多くの親御さんたちも同じような不安をお持ちだと思います。ただ、アメリカなどではワクチン接種することで入場が許されるなど活動の幅が広がるという現実もあります。グアムでさえ、ワクチン接種が検疫免除の条件にしようとしているわけですから……。目先の利便性とリスク軽減、将来の未確定副作用をどう秤にかけるか、難しい判断ですね。

 

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