2021年5月22日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

米国財務省は、2021年の米国救済計画法(American Rescue Plan Act)によるコロナウイルス州財政回復資金5億5300万ドルをグアムに送付、金曜日にグアム管理局が受領した。これらの資金は、米国財務省がテリトリーに充当した45億ドルのうちのグアムへの配分の一部。資本プロジェクト基金からの配分額は、まだ支出されおらず、グアムは合計で6億400万ドルを受け取る予定。

 

「今回のパンデミックは、間違いなく私たちに試練を与えています。しかし、これまで何度もそうであったように、私たちはアメリカ国民として共に立ち向かっています。今回の危機は、グアム島の弱点を明らかにしただけでなく、私たちの強みを再確認させてくれました。今こそ、誰も取り残さない復興に向けて投資する時です。まもなく、すべての人に利益をもたらし、より強いグアムを再構築するための投資ロードマップを発表する予定です」と」と、グアム州知事は述べた。

 

木曜日の時点で、グアム政府は連邦政府の資金調達の利用の優先順位に関する計画を立法府に送っていない。グアム知事は先週、上院議員と会談し優先すべき分野について話し合った。この会合は先週米国財務省が発表したCOVID-19公衆衛生上の緊急事態の影響に対処するための適格な用途の詳細を示した暫定最終規則の発表を受けたもの。

 

グアム中小企業パンデミック助成金プログラムや中小企業家賃支援助成金プログラムなど、地域の支援プログラムを評価しています。私たちは、より多くの人々を支援するために、既存の他のプログラムを拡張したり、さらなる支援や公共サービスの向上のために新しいプログラムを創設することを検討しています」とグアム知事はいう。

 

グアム副知事は、「グアムの財政見通しが改善されたことで、繁栄する経済を再建するための安定した基盤ができまました。これらの資金は、私たちが思い描く豊かな未来を実現するために、長期的な成長に充てられます。我々の投資ロードマップはパンデミックを乗り越え、これまで以上に強くなっていくことを確信させてくれます」と述べた。


「グアムの朝刊」では取り上げませんでしたが、2日前に「赤字の縮小という記事がありました。その内容は、

2020年度からの一般資金の黒字が4,600万ドルを超えたことで、グアム政府の累積赤字が約150万ドルに減少した。純資産の増加と負債の減少により、累積赤字8300万ドルが約3560万ドル減少。

2020年度はCOVID-19のパンデミックにもかかわらず、グアム政府の年間予算を約1,900万ドル上回った結果、4,600万ドルの黒字となった。また、経費が削減され、経費が使われる可能性があったところを連邦政府の資金を最大限に活用して補った。

クリス・ドゥエナス上院議員は、議会の財政規律と景気刺激策や失業支援などの連邦政府からの多額の資金投入があったからこそ、赤字が削減されたとしながらも、来るべき現実を認識すべきだと警鐘を鳴らした。「なぜなら、観光客がほぼゼロの状態で、経済を支えてきたFPUC(連邦パンデミック失業補償)とPUA(パンデミック失業支援)が、9月には終了してしまいます。近い将来、観光業が回復せず、失業者がこれらの給付を受けられなくなると、我々は大きな問題を突きつけられることになるでしょう」と述べた。

また「観光業がすぐに以前に近い規模で戻らなければ、仕事を得るのは難しく、苦労することになると思われます。明るい話題としては、連邦政府の大規模な支出が続いていることで建設業界に関しては、あらゆる雇用機会が生まれています」と語った。

 

政府の財政やしくみについての知識は皆無ですが、パンデミックの最中に累積赤字をほぼ解消したってどういうこと?その財源はどこから?パンデミック当初、税収が減ることで政府の資金繰りが大変になるだろう、なんて思っていたのですが、どうも間違っていたようです。このカラクリ、どなたかお分かりの方がいらっしゃれば教えてください。

 

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