2021年5月21日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

長期化する失業手当は、グアムの労働者を回復させるチャンスを逃している可能性がある。PICのゼネラルマネージャーであるベン・ファーガソン氏は、木曜日のグアム・ロータリー・クラブの会合で、グアムの観光業を回復させるためには何が必要かについて述べた。

 

ファーガソン氏は、ヒルトン・グアム・リゾート&スパ、ホテル・ニッコー・グアム、ハイアット・リージェンシー・グアム、シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート、ツバキ・タワーなどを擁するPHRグループのシニア・マネージング・ディレクターであり、グアム知事の再開タスクフォースの副委員長も務めている。

 

ファーガソン氏はグアムがハワイの旅行政策を採用し、旅行後の検疫を緩和して観光客の増加につなげることを提言。「検疫プロトコルに関連した意思決定プロセスや、そのようなものに疑問を投げかけるものではありません」と述べ、観光経済を前進させるための適切な会話を始めることを提案した。

 

グアムでは他の州のように、COVID-19の予防接種を受ける人にインセンティブを提供することも検討すべきと述べ、オハイオ州などではワクチンを接種した人に抽選で100万ドルの賞金や他の州での大学の奨学金を提供などの例に出し「このような創造的なアプローチが、グアムでも行われることを期待しています」と語った。

 

グアム政府のデータによるとグアムの失業率が19%、パンデミック失業支援が労働者を助けているとしながらも、予想外のマイナス面もあると述べた。「失業者を職場に取り戻すことを目指していますが、業界の一部の人たちにとっては、PUAがあることにより求人があっても従業員を見つけるのが困難な場合がある」と述べた。

 

グアム知事は、7月21日までに80%の集団免疫を達成することを目標としており、そのためにはグアムの人口のうち少なくとも109,081人が完全にワクチンを接種しなければならない。今週の時点では73,000人以上が完全にワクチンを接種している。

 

ファーガソン氏によると、グアムのワクチン接種状況は他の多くの地域よりもはるかに良好で、COVID-19の状況も劇的に改善しているにもかかわらず、メディア調査ではかなりの割合の人がこの時点で観光を再開すべきではないと考えていることは「衝撃的」だという。「PUAは必要としている人たちをサポートしてきましたが、それが永遠に続くわけではありません。私たちは、人々が再び働けるようにする必要があります。」と言う。

 

PUAは9月4日まで失業に支給される。パンデミックが始まった当初、コミュニティでは失業による犯罪の増加が予想されると懸念されたが、PUAのおかげで治安が保たれている。またPUAが終了する一方で、雇用のスピードは期待していたほどではありません。パシフィック・アイランド・クラブをはじめとするホテルも、稼働率を上げることを楽しみにしているが、一朝一夕にはいかないことも理解しているという。PICは、2019年の年間平均ホテル稼働率が90%。現在は、年末までに少なくとも10%から15%の稼働率になればいい方だ、と述べている。

 

パンデミックの前、PICには約700人の従業員がいました。現在はホテルの忙しさに応じて150人から200人が働いている。また、他のホテルと同様に、一時休職を余儀なくされたり、失業となった人もいる。

 

ファーガソン氏は、観光業の回復が遅れる可能性がある例として、ハワイを挙げた。ハワイでは、入国者の検疫プロトコルを緩和し、隔離の代わりに旅行の3日前にPCR検査で陰性になることを採用した。それ以降、日本からは約5,000人、韓国からは約1,000人の観光客がハワイを訪れている。このように、2つマーケットからの渡航者はごくわずか。

 

日本と韓国におけるワクチンの普及は、現時点ではまだ遅れている。ファーガソン氏は、アメリカ人駐在員などにグアムで休暇を過ごしてもらい、同時にグアムでワクチンを接種してもらおうというグアムのプログラムが本格的に始まることを期待しているが、それは検疫プロトコルの緩和にかかっているという。


断片的、短期的な解決策ではなく
長期まで展望したリカバリープランを

私には何だかよくわからない主張でした。60%の従業員を休職または解雇しているのに、PUAが雇用を阻害している可能性?じゃ、PUAをもらわなくていいように、すべての従業員を復帰させることができるのかな?PUAはいつまでも続かないことは誰もが分かっているのですが、それぞれに生き方があり自分の経験やスキルを活かしたいと思っている人もいるでしょうから、なんでもいいから職につくというのも無理があります。

 

また、ハワイの状況をみると、日本や韓国からの旅行者はわずかです。それぞれの国の感染抑制とワクチン普及が進まないと、数字が加速することはないでしょう。さらにワクチン接種を観光業に絡めることを想定しての発言と思われるインセンティブを与えるというアイデア。お食事券やタクシー券ぐらいならともかく、100万ドルの賞金なんてことは日本人にとっては違和感があるのではと思います。多くの人を苦しめてきたコロナ対策をゲーム感覚でプロモートするようなことは日本人の文化には受け入れ難いと思えてなりません。

 

多面的な問題を抱える今、部分的には理論的でも全体を考えると辻褄があわなかったり、合理性にかけることが多々あります。そろそろ、グアムの社会の隅々まで配慮し、誰もが納得できて未来に希望が持てるような、しっかりしたリカバリープランを見たいですね。

 

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