2021年6月5日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム知事は、金曜日の記者会見で、ワクチンを接種した人、または近々接種する予定の人には、現金1万ドルが当たるかもしれないと述べた。グアム政府は、7月21日の77回目の解放の日までに、コロナウイルスの危機からグアムを守るための「リベル8グアム作戦(Operation Liber8Guam)」を進めている。

 

6月16日から7月21日までの毎週水曜日、グアム住民を対象に当選者は現金1万ドルまたは2021年三菱ミラージュハッチバック、2021年日産バルサ、2021年キアソウルXラインなどの新車を受け取ることができます。ワクチンを接種した17歳以下の住民には、マイクロネシア・モールの500ドルの商品券やホテル宿泊券などの賞品も用意されている。賞金は連邦政府の補助金で賄われ、総額25万ドルになる。応募はwww.visitguam.com/vaxまで。

 

グアム知事は、「このキャンペーンが人々のワクチン接種に対する気持ちを刺激し、集団免疫力を高めることにつながれば価値があると思います。通常の状態に戻るということは、観光客を呼び込むことができるということで、経済の活性化にもつながり、何よりもグアム島民を守ることができます」と述べた。

 

ワクチン接種率
6月3日現在、少なくとも94,871人が1回目の接種を受け、83,135人が接種を完了している。6月3日現在、グアムの全人口の56.4%が1回目の接種を受けており、49.4%が接種を完了した。

 

若年層はワクチンに対して関心が薄い。80%の集団免疫の基準に達するためには、少なくとも15,134人の16~29歳の人々がワクチンを接種する必要があり、80%の集団免疫を達成するためには、168,322人の人口のうち37,461人がワクチンを摂取する必要がある。

 

ミクロネシア連邦の人々は、ワクチン接種率が最も低いとグアム保健省は述べ、特にチューク諸島とマーシャル諸島の人々は、ワクチンの必要性が高いとしている。

 

金曜日の時点でグアムのCARスコアは0.5、COVID-19による死亡例が報告されてから31日が経過している。グアム・メモリアル・ホスピタルとグアム・リージョナル・メディカル・シティでは3人が入院、人工呼吸器や集中治療室の利用はない。

 

花火、ドローン
グアム政府観光極(GVB)局長は、7月21日には花火の前に、希望と感謝のメッセージを込めた12分間のドローンによる光のショーがタモン湾を彩ると述べた。このドローンの演出は、バイデン大統領の就任式でドローンの演出を行ったチームだという。

 

GVBはドローンイベントと花火のショーをメリッソ、タモン、ハガッニャの3箇所で行う予定。グティエレス氏によると、さらにグアム・フットボール・アソシエーションのサッカー場と南部の別の会場でもさらに2箇所で行うことを検討している。


医療体制さえ改善、強化できれば
展開は大きく変わったのでしょうね。

ワクチン接種で車や現金が当たるとか、日本の文化からすると意外な発想ですね。パンデミックではそれぞれの国民気質が鮮明になりました。すっかり収束したかのように全米から旅行者で賑わいを見せるニューヨーク、バーの店内飲食解禁で盛り上がるイギリス、いずれも過去7日間の100万人あたりの新規感染者数は日本の2倍以上です。

 

日本の新規感染者の数からすると、世界的には抑えこんでいるはずなのに、緊急事態宣言が継続している状況はすべて医療体制の逼迫が原因です。一年以上たってもなんら改善されない医療体制、体制の改善や強化についてコメントしない医師会、残念です。日本のムードが改善しないことにはグアムの本格的な観光再開にはならないと思われてならないのです。グアムでも今のうちに病院の駐車場にテントを張るなんてことがないように、シュミレーションや対応方針の指針をまとめ上げてほしいですね。その安心感も今後の経済再稼働の礎になるに違いありません。

 

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