2021年6月18日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

ココス島はブラウンツリースネークの問題を抱えている。農業関係者によると、グアムの他の地域で行われている罠の設置などの方法ではうまくいかず、ヘビの個体数が増加しているという。問題はココス島のブラウン・ツリー・スネークは、グアムの他の島に比べて罠で捕まえるのが難しいということにある。議員と地元機関は、ココス島のヘビ駆除計画のために、連邦政府の資金と環境認可を求めている。この計画を作るための上院議員の決議は、金曜日の公聴会で議論される予定。

 

「ココス島は、長い間ネズミを駆除し、絶滅危惧種の野生個体を生息させ、それらの生物の営みを試すデモンストレーションの場であった」とグアム農務省の野生生物管理者であるダイアン・バイス氏は語る。

 

バイス氏によると、人間には安全だが蛇には毒となるアセトアミノフェンを混入したものなどを試したが、ココス島には生きた獲物がたくさんいるので、蛇は餌に興味を示さないという。現在の計画は、米国地質調査所の緊急対応チームを夜間にココス島に呼び、手作業による駆除と罠の設置を行うことだという。これは小規模な一時的な個体数コントロールであり、組織的な根絶にはならない。現在ココス島には約250〜400匹のブラウン・ツリー・スネークがいると推定されている。

 

アメリカ農務省国立野生生物研究センターの監督研究生物学者であるシェーン・シアーズは、大規模な根絶プログラムはまだ計画段階にあると言い、大規模な駆除を始める前には、連邦政府機関の承認が必要になる。それは、ココス島やそこに生息する絶滅危惧種の鳥やヤモリに生物学的な悪影響を与えないようにするためで、駆除計画は、絶滅危惧種保護法(Endangered Species Act)と国家環境政策法(National Environmental Policy Act)の要件を満たす必要がある。

 

バイス氏は資金調達と環境アセスメントが完了した後、駆除計画を決定するためにに他の機関と協力しているが、ココス島のブラウン・ツリー・スネークの個体数をコントロールする努力が現在の唯一の選択肢であると述べている。


庭先にひょっこりココバードが現れる、
そんなグアムの風景を再び!

昨年11月7日の「グアムの朝刊」で取り上げた記事の続編ですね。ココバードの保護のためのブラウンツリースネーク駆除は地元の専門家の努力では問題解決に至らず、連邦政府の資金と環境認可が必要な規模の作戦が必要ということなのでしょう。絶滅危惧種のグアム固有のココバードが個体数を増やし、身近な存在になるといいな〜とは思いますが、現実的には人の往来が激しい場所では常に外来種繁殖の危機に直面するのではと思います。

 

80年代には野生に生息するココバードは21〜24羽にまで減少したそうですが、保護管理の努力が報われ、現在は随分個体数が回復しているようです。絶滅危惧種とトキが思う浮かびますが、トキは飼育下での繁殖、人工繁殖のステージを終え、現在は野生復帰の取り組みへと進んでいるようです。ココバードについても野生復帰までのプランを描いて欲しいですね。

 

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