2021年6月21日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

グアム教育省(GDOE)では、教室外での学習支援を強化するための議論を行っており、学校関係者は特別支援教育に関する懸念に耳を傾けている。GDOEの関係者は、教育はコミュニティの取り組みであり、パンデミックにより約2年間の学習機会が失われたことを受けて、連邦政府の資金援助を受けて学習回復に向けて動き出している。18ヵ月間、生徒のほとんどが自宅で学習していたため、保護者は教師を助けるために協力した。

 

ハードコピーの教材を保護者が解読し、学び直して子どもたちに教えなければならなかった。オンライン学習者の親は、オンライン教育プラットフォームの操作方法を学び、子供が集中できるようにしなければならなかった。対面式の授業を受けている生徒は、週に1回先生と顔を合わせ、5日間分の宿題を持って家に帰る。このような学習形態は、保護者、特に特別支援を必要とする子どもを持つ保護者にとって、負担となっていた。

 

5月、中学3年生になる特別支援学級の生徒の保護者であるアビゲイルさんは、学年末を迎えたこの時期を振り返って悩みを打ち明けた。彼女はコミュニケーションが不足しているとし、自分が十分なことをしているのかどうか疑問に思うと話す。

 

「私は正しいことをしているのだろうか」「子どもに十分な対応をしているだろうか」「宿題を手伝うのと、子供に教えるのとでは違います。どうやってやればいいのか」「どこから始めればいいのか」「自閉症の子供の場合、マニピュレーションと呼ばれる治療が必要で、どうすればこの子がわかるように修正して教えることができるでしょうか」という疑問が募るという。

 

最近行われた戦略計画と成績評価に関する意見交換会では、学校と家庭のコミュニケーションを強化する必要性を指摘した。特定の障害を持つさまざまな特別支援対象者の保護者支援団体との会合で、保護者から家庭での学習環境を支援するための追加資金の提供を求められた。

 

 

「子どもが親と一緒に家にいるときは、学校現場からのサポートシステムが24時間家にあるわけではありません。保護者向けのトレーニングには、さまざまなトピックが含まれています。また、子どもに不適切な行動があったときに、それを和らげるための戦略や対処法も学びます」とアビゲイルさんは言う。アビゲイルさんは、保護者が声を上げていること、そして、このメッセージをグアム知事とジョシュア・テノリオ副知事に伝えたいとしている。

 

先週、知事室は、教育機関、政府機関、地域団体、非営利団体から、生徒の学習意欲の回復や社会的・情緒的な幸福の向上を図るためのプログラムや活動を提案する申請書を受け取ったと発表した。グアム知事の教育支援と青少年のエンパワーメント助成プログラムは、教育安定化基金を通じて知事が受け取った3,300万ドルのCARES法の資金の一部を充てる。


教育現場では適切に
必要に応じた迅速支援を。

コロナ500日となって今からの議論や支援というニュースに驚きました。特に特別支援学級の親御さんにとっては、コロナ禍で適切な支援がなかったような感じですね。子供たちにとっての一年や二年はとても長く、大切な日々です。さらに特別支援学級の生徒さんにはトレーニングを積んだ指導が必要になるでしょうから、親御さんには荷が重かったに違いありません。

 

先日、発達支援教育士という1日で取得できるクラスを受講してみました。そのクラスでは支援が必要な子供たちの感覚を擬似体験するようなこともあり、子供たちがどのような不自由感の中で、暮らしているか、日々のトレーニングの積み重ねの大切さを知りました。失われた500日を取り戻すにはそれ以上の時間がかかることでしょう。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!