2021年7月11日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

木曜日、ウェスティンリゾートグアムの駐車場が満車になった。結婚披露宴でもなく、特別メニューのビュッフェでもない。ウェスティンが募集する仕事に応募したり、面接を受けたりするために、多くの人が集まったのだ。グアムでは、何千人もの観光客が休暇に訪れ、予防接種を受けることが予想されています。ウェスティンホテルによると、木曜日のジョブフェアには160人の応募者があったという。ほとんどの人はパンデミックの間に仕事を失った人たちだ。

 

ホテルのグランド・スーパーバイザーであったラスティコさんは1年以上前に解雇され、今回ウェスティン・リゾート・グアムで開催されたジョブ・フェアに参加した。たとえ初級レベルの仕事でも仕事に就きたいという。「パンデミックの影響で、ホテルが100%稼働することはないと思います。また、お客さんが予防接種を受けているかどうかわからないので、不安もあります。正直、観光客が検疫をスキップして入島してくることを怖いと感じています。長い間グアムにいるので、移住することなくグアムで再就職を希望しています。失業支援が終了するので、仕事を探さなければなりません」という。

 

タムニングに住むマイクさんは、1年以上の失業状態にある。「多くの企業がパンデミック前の完全な状態で操業していないため、雇用を得るのは難しいです。でも、グアムを離れるのも大変です。1年間仕事がないと、貯金が全部なくなってしまいますからね」と話す。フェドリーンさんは現在、夏季限定のポストに就いている。彼女は安定した雇用を求めており、それがジョブフェア参加の理由だという。

 

3月に開催されたジョブフェアで採用された人の中にも仕事を探している人がいる。クインさんは年明け早々に政府の仕事を辞め、学業と両立できる時間の融通が利く仕事を探している。「これまであまりサービス業に携わったことがなかったので不安でしたが、ウェスティンのスタッフが、最善を尽くしているのを感じました」と語った。クインさんは観光産業とジョブフェアの見通しについて、前向きな感触を得ている。

 

ジョブフェア主催者は「週末にはレストランが満席になるなど、回復の兆しを見せています。市場が再開すれば、もっと多くの人が戻ってくることを期待しています。今日、何人かの応募者に私も3月の応募者の一人で、今日ここにいるあなたたちには絶対に希望がある、と伝えました」と話した。


スキルに合った雇用のチャンスこそが
健全な雇用環境の目標です。

今後もジョブフェアや求人のニュースが流れが、あたかも雇用が改善し経済活動が回復しているように受け取られる記事が紙面に踊ることでしょう。政治家が多用する完全失業率は実情にそぐわない場合が多くあります。記事に出てきたラスティコさんのようにスーパーバイザーレベルが、エントリーレベルの仕事に応募せざるを得ないことが異常事態、それを精査せずに単なる完全失業率の数字で経済回復を判断することが危険だと思います。

 

産業構造が薄く、仕事の選択の幅が狭いグアム。学生から社会に出るエントリーレベルから経験やスキルを積んだマネージメントレベルまで、多くの業種で雇用がないと優秀な人材の島外流出がさらに加速するでしょう。単なる表面的な数字だけを見るのではなく、潜在的にグアムか抱える課題についても産業リスク分散の観点からもこの際、考えてほしいですね。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!