2021年8月27日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約
グアム政府観光局(GVB)は、グアムを訪れた観光客がCOVID-19ワクチンの接種を受けることができるプログラムをインドネシアにも拡大することを検討している。GVB副局長は木曜日の理事会で、Air V&V（予防接種と休暇）プログラムをボサワ社と交渉中であることを報告した。
ボサワ社は、セメント、自動車、発電所、金融サービス、天然資源、インフラストラクチャーなど、さまざまな業界で多角的な事業を展開している。インドネシアではワクチン接種率が低いこともあり、同社の広範な事業展開はAir V&Vの可能性を秘めていると言う。
同社は従業員や顧客にワクチンを接種するための米国へのチャーター便を検討しており、インドネシアに近いグアムであれば、ボサワが中東で事業を展開する上で必要な、米国で承認されたCOVID-19ワクチンを従業員に接種するための時間と費用を節約できるという。
人口のわずか0.01％を誘致するだけで、グアムには約2万7千人の観光客が訪れることになり、これまでの2021年の入国者数の半分以上を占めることになる。
韓国からのチャーター便が再開され、Air V&Vプログラムが継続されているにもかかわらず、2021年にグアムを訪れた人は43,244人で、昨年から86％も減少している。訪れた軍人を含むアメリカ人旅行者は、今年の訪問者全体の68.5%を占めている。
競合する支出利益
COVID-19パンデミックの影響から島の観光産業を回復させるために割り当てられた総額800万ドル以上の資金の中から、Air V&Vプログラムに100万ドル近くが配分されている。理事会メンバーと経営陣は、限られたリソースをどのように配分するのが最善であるかを議論した。
この会議では、ワクチン・ツーリズムが一時的なものであることを踏まえ、残りの資金援助を投入するプログラムをいつ決定するのかという質問が出された。「Air V&Vは素晴らしいプログラムだと思いますし、実施してよかったと思います。しかし、接種が進むにつれグアムでのAir V&Vプログラムの意味が少しずつ薄れていくのです」と、GVBの復興タスクフォース議長は言う。
グアムへの旅行をより安価にするための航空会社のインセンティブや、グアムの公園やビーチの状態を改善するためのデスティネーション・マネジメントなど、さまざまな支出が考えられる。
GVBは、市場回復活動、Air V&V、「Hafa Adai Half」キャンペーンのための資金を除き、9月末までに400万ドル強の現金残高を想定している。復興タスクフォース議長は「心配なのは、400万ドルもあるのに、それを市場回復のためにあっという間に使ってしまうことです。なぜなら、主要マーケットの状況が整えば、多くのディスティネーションと競争することになるからです。適切に競争するためには、リソースを費やす必要があるのです」と述べた。
理事会のメンバーは、日本などの市場が帰国時の検疫義務を解除する可能性がある2021年後半に向けて、復興予算を確保するかどうかも検討した。
事態を俯瞰し問題を洗い出す
ラストタイミングを逃さないで。
昨日は暇に任せて南部をぐるりとドライブしてみました。いくつかの観光スポットの様子も見てきましたが、ゲートが閉まっていたり、雨上がりということもあり、駐車場は荒れ大きな水溜りができていたり、唯一予約ベースで営業している施設では電話が不通になってカードが使えなかったり。イナラハンのゲフパゴ文化村では点在していた小屋がすっかりなくなりスパニッシュオーブンも剥き出しになっていました。いざ観光再開となって動き出す時、随分労力と資金が必要になるのではと思われます。
そもそも政府機関が後押しして進めるワクチンツーリズムということには違和感が拭えずにきました。最近になって米食品医薬品局（FDA）がファイザー社ワクチンを正式承認しましたが、それまでは緊急承認。健康被害が生じた場合の賠償責任は国にあるわけで、厚生労働省が海外で接種することに注意を呼びかけていたのは、賠償責任の所在に拠るものだと私は理解してきました。間違っていれば教えてください。コロナは人類すべてに共通する困難なので、余剰ワクチンがあれば必要な国や地域に譲るというのが最善だと思えてならないのです。
今はインフラ整備とメンテナンス、観光業休止の影響を受ける観光関連企業支援の道筋、同時にWithコロナ時代の旅行者の受け入れサポート体制の整備と関連する機関との関係構築、5年10年20年後のグアムの産業構造のプラン作成、5年10年20年後の観光業の方向性やマーケット分散や新規開拓のプラン、いやいや進めるべき課題は山積しているように思うのですが進んでいるのかな？
ランキンングにも一応参加し始めした。
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