2021年10月23日朝刊The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

グアム保健省は米国疾病予防管理センター(CDC)に依頼したことを受け、CDCは今月チームをグアムに派遣し、病院に到着時に死亡を確認した患者とCOVID-19に関連した患者の共通の特徴や要因を調査する。

 

「残念ながら、ワクチン接種率が比較的高いにもかかわらず、我々の地域ではCOVID-19の患者が急増しています。数日前までは、国内で最も高い感染率を記録。また、COVID-19による死亡者数も増加しており、病院に到着する前に死亡したケースが驚くほど多くなっています。COVID-19による死亡例のうち、到着時死亡例は大きな割合を占めており、過去3週間で約30%に達しています」と述べ、この不穏で極めて憂慮すべき傾向を止めたいとしている。

 

グアムでは、これらの症例の類似性、住民の早期受診を促すキャンペーン、モノクローナル抗体療法の治療を拡大するコミュニティクリニックの提供などの取り組みを行っている。

 

グアム保健省トップの書簡がCDCに書簡を送った2週間後のデータによると、7月から9月20日までの間にCOVID-19関連の死亡者の62%、つまり24人が、病院到着時に死亡が確認された。本紙の記録によると、その報告以降、少なくとも他の11人のCOVID-19患者が病院に到着時に死亡が確認されている。

 

グアム保健省は、グアムで働いた経験があり、地元の文化や人口についての知識がある疫学者、チー・キン・ラム氏をはじめ、実験室の専門家、データの専門家、医療人類学者、科学分野の専門家に調査を要請した。保健当局者は、CDCや全米の保健専門家の人材が不足気味で、3人の専門家が10月29日頃にグアムに到着すると述べた。

 

グアム保健省はパンデミックが発生して以来、CDCや連邦緊急事態管理庁から支援を受けている。連邦政府から現場での技術サポートを得て、 ワクチン接種、検査、モノクローナル抗体療法、ブースターショット、検疫、隔離などを実施してきた。

 

今回のチームの任務は、ワクチン接種率が高いグアムにおけるCOVID-19の感染と重篤な疾病のリスク要因を調査すること。また、病院到着時死亡と分類された人たちの感染と病気の共通点を評価するための調査を行うことも目的としている。COVID-19の蔓延を抑え、より健康的な習慣を推奨し、今後の関連死を未然に防ぎたいと考えている。

 

また、グアム保健省によると、米国公衆衛生局からのメンバー3名が先週到着し、9月に到着したメンバー1名は滞在期間をさらに30日間延長した。この4人の臨床検査技師は、グアム公衆衛生研究所で特定の役割を任されており、地元のラボに技術的な検査支援を行っている。


日々技術進歩する現代社会なのに、
なぜか進まないコロナ解析。

グアムは世界の都市とは違った様相を示しています。2ヶ月周期説も、ブレイクスルー率も、そして顕著な病院到着時の死亡確認も独自の傾向があるように思います。グアム島の感染拡大を分析することは、withコロナ時代を経済を動かしつつ歩んでいくには避けては通れない課題だと思います。昨日の「グアムの朝刊」ではグアムの疫学者のブレイクスルーに関する見解が記事になっていましたが、学者によって味方が違う現状もあるため、やはりしっかりとしたエビデンスを収集することが大切だと思います。

 

そこで、思い出したのが世界保健機構(WHO)。この機関の発言をすっかり聞かなくなりました。ワクチン接種が進む段階で、裕福な国にワクチン供給が偏重しており、貧しい国々までワクチンが十分に行き届いていないと不平等を指摘して依頼、ニュースにも上がってこないですね。世界規模のパンデミック、WHOこそ世界各国の保健機関と連携し研究成果を次々と発表してほしいところですが………。コロナ起源調査についても尻込みしているようなので、彼らには難しいでしょうが……。

 

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