2024年1月19朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

グーグルはセントラル・パシフィック・コネクト・イニシアチブの計画を発表した。セントラル・パシフィック・コネクト・イニシアチブは、ブリクラとハライハイと呼ばれる2本の新しい太平洋内ケーブルの引き渡しにより、グアムとフィジーおよびフェンチ・ポリネシアを接続するものである。このプロジェクトは、アマルガム・テレコム・ホールディングス、APテレコム、テルストラと共同で行われるとグーグルは述べた。

 

セントラル・パシフィック・コネクト・イニシアチブは最終的に、グアム、フランス領ポリネシア、フィジーの間に環状接続を構築するもので、オセアニアの他の国や地域が「イニシアチブの成果である信頼性と回復力」を利用できるよう、あらかじめ分岐ユニットが配置されている、とグーグルはこのプロジェクトに関するプレスリリースで述べている。

 

グーグルのグローバル・ネットワーク・インフラストラクチャー担当バイスプレジデント、ブライアン・クイグリー氏によると、このプロジェクトはグアムの住民にとって、レイテンシー(通信の遅延時間)、スケーラビリティ(拡張可能性)、信頼性という3つの重要な面でメリットがあるという。

 

「グアムからグーグルへの接続のレイテンシーを今日見てみると、グーグルのフロントエンドにアクセスし、反応があり、クエリの結果が出るまでの時間が根本的に変化していることがわかるだろう。そのため、グアムのインターネットの速度を根本的に変えるような遅延の変化が見られるでしょう」とクイグリー氏は木曜日の記者会見で述べた。

 

ルー・レオン・ゲレロ知事によると、グアムは最近、2023年6月に獲得した1億5600万ドルのBroadband, Equity, Access and Deployment(BEAD)補助金の行動計画の承認を受けた。

 

「この(補助金の)根底にある影響と原動力のひとつは、グアムの遅延を改善することです。ケーブルの観点からは、私たちが陸上でやりたいことを補完することが重要です。また、データセンターとの提携や、このBEADプログラムを利用したデータセンター向けの選択肢を増やすために、多くのリソースを提供する予定です。そうすれば、ケーブルを通じて送られてくる情報を、改善されたデータセンターを通じてエンドユーザーに配信することができるようになる」と、木曜日の記者会見でグアム知事は語った。

 

さらにグアム知事は、グアム先祖伝来の土地委員会やチャモロ土地信託委員会を通じて、島内にケーブル陸揚げのための利用可能な土地があれば、企業やグーグル、その他のネットワークに物件を貸し出すという点で、大きなメリットになると述べた。

 

運用が開始されれば、アプリコット、エコー、昨年発表された台湾-フィリピン-米国間のケーブルなど、グアムの既存の海底ケーブル・ポートフォリオに加わることになり、「国際接続のゲートウェイとしてのグアムの地位を加速させる」とセントラル・パシフィック・コネクト・イニシアチブのリリースには記されている。

 

現在、グーグルは2本の新しいケーブルのための深海調査を行っており、2026年の完成を目指しているとクイグリーは述べた。

 


グアムの近海を通る海底ケーブル、
約5年ぶりのニュースではないでしょうか?

これまで何度も、日本とアメリカやオーストラリアを結ぶ海底ケーブルがグアム近海で繋がったニュースを聞いてきました。最後のニュースからもう5年ほど経つと思います。にもかかわらず、グアムのネット環境は改善される気配はなく、その回線をグアムに引き入れる話題も聞こえてきませんでした。ここにきて、ようやく進むのでしょうか?

 

コロナ禍でグアムの産業、経済を再構築する必要性を多くの人の頭をかすめましたが、いくつかの候補となる産業誘致のネックになったのがネット環境だったと記憶しています。ネット環境が整ったとしても、電力問題は依然改善されていないようなので、一挙に環境整備が整うとは思えませんが、まず一歩踏み出せるといいですね。

 

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