2020年12月15日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム知事は月曜日、会合で許可される人数を10人に増やし、教会や店舗では定員の50%を許可した。制限の緩和はCOVID-19のCARスコアが5.0を下回ってから2週間以上が経過したことを受けて決定、月曜の時点では1.3であった。

 

「グアムがCOVID-19に勝利するかどうかは最後までわかりません。グアムはやり直すために多くの犠牲を払ってきたことを忘れないでください。一つのケースでも、すぐに大規模なクラスターにつながる可能性があり、COVID-19はH1N1(ブタインフルエンザ)の10倍の致死性があります」とグアム知事は述べた。

 

月曜日の時点で、COVID-19関連死は119人。本日午前8時に発効した制限緩和により、屋外でのテーブルを囲んでの会食は以前の6人から10人までの利用が可能となった。

 

グアム商工会議所の会長であり、知事の復興チームのメンバーでもあるクリスティン氏は、「今回の知事の発表に感謝しています。ビジネスコミュニティとしては、インドアダイニングなどの他の分野も対象になることを望み期待していましたが、私たちは知事が制限緩和の数字に自信を持っていることと、CARスコアの低い数字が続いていること、そしてワクチンが到来したことで、今後数週間でさらに多くの施設がオープンする可能性があることに期待しています」と述べた。

 

バー業界は失望している
今回の行政命令には バーや屋内飲食店には触れられていない。 バーのオーナーのグループは、グアム知事や保健省および他の政府関係者を相手に訴訟を起こしている。「すでに10ヶ月、我々はもうこの政府からの前向きな決定を期待していません。私たちは非常に落胆し、なぜ営業できないのか理解できません。レストランが屋外営業したのと同じ方法を取ることができるはずだ」と述べた。

 

「月曜日の緩和措置の恩恵を受ける企業にとっては嬉しいことで、ある程度の収益を生み出し自分自身や家族、従業員を支えることができるからです。とても否定的なコメントで申し訳ないが、これは真実です。私たちにとっては何も変わらない、戦い続けるつもりです。法廷での前向きな結果を期待しています」と付け加えた。

 

慎重な姿勢で臨む
グアム知事は先月、CARスコアが5.0以下になった場合、社交場の制限を解除すると述べていた。CARスコアは11月14日には41.5だったが、徐々に下がり11月30日には4.3になった。CARスコアは、新たな感染者の発生率や感染の広がり具合を評価する数値である。

 

グアム知事は、制約の緩和措置が一部の人々が期待していたものではないかもしれないことを認め、「これらの制限の緩和は厳格すぎるという意見もあるかもしれませんが、私は専門家や連邦政府のの助言に耳を傾けています。アメリカ全土で291,754 人がコロナ関連死でなくなりました。これの数は第二次世界大戦中に戦闘で死亡したアメリカ人291,557人を上回っています」と知事は述べた。

 

復興は正しく行われるかどうかにかかっています。開業が早すぎると、新たな感染拡大の波が訪れます。その場合には、現在のリソースを駆使して、新たな感染者をすべて特定し、検査し、隔離する準備をしなければなりません。制限を緩和するにあたり、慎重なアプローチを実施することが、これまで以上に重要です。CARスコアの低さと規制の緩和は、グアム島民が自分自身、家族、地域社会を守るために取った努力の結果であると繰り返し述べた。

 

COVID-19の蔓延と闘う私たちの仕事は、まだまだ終わっていないということを、私たち全員が心に留めておくことをお願いします。クリスマスまで2週間を切り、私たちが祝っている間も失ったすべてを認識し、お互いの安全を守る責任を心がけること、一瞬の判断の誤りが愛する者を傷つけることを理解した上で、注意を払い行動し続けることが重要だと、述べた。


 

連邦予算に関係なく
持続可能な感染拡大
防止システムづくりを!

クリスマスを前に規制緩和はありがたいですが、期待したほどではありませんでしたね。観光業再開に向けた重要課題である検疫ルールについては触れられていませんでした。多分、連邦政府の継続援助の成り行き次第で判断するのでしょうね。予算があるなしに関わらず、三食昼寝選択サービス付き検疫の是非を科学的見地から持続可能なシステムへ構築し直してほしいと思います。それが島民への一番のクリスマスプレゼントになるでしょう。

 

バーのオーナーさんたちの困難な状況や矛盾を感じる気持ちはわかりますが、手も足も出ない状況にあるのはバーだけではありません。CARスコアが低水準をキープしている今だからこそ、感染拡大の温床となっているエリアや環境へメスを入れて、中長期的な視点で感染対策を考える時期なのではないでしょうか?感染をアンダーコントロール下におければ、ある程度島内経済を回すことができ、業種関係なく制限を緩和できると思うのですが…..。

 

昨日から東京マートでキャンペーンが始まりました。クッキング動画「Japanerse Cooking on GUAM」のチャンネル登録をされた画面を提示するだけでパンケーキ一袋がもらえます。来店ごとのご利用もOKです。年末のお買い物の際には忘れずに!

 

 

この記事をSNSでシェア!