2021年3月31日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約
グアム知事は5月1日までにCOVID-19ワクチンの接種対象者の50%にワクチンを完全に接種するという目標を立てている。「私たちは目標を達成するつもりです。現在、約30%が接種済みです。引き続きワクチン接種を進め、期限までに、あるいはそれ以前に間に合わせるつもりです」と語った。
5月1日までに島の成人人口の50%以上がワクチンを接種した場合、5月1日から旅行検疫の制限を緩和する計画がある。この目標を「半分への道」と称し、成人の総人口約12万5000人を基準にして6万2500人の接種を目指している。
また、グアム島の観光の再開に向けて、安全な旅先としてのマーケティングを行うと述べて、グアムのワクチン接種の進捗状況は、世界保健機関、保健省、米国疾病管理予防センターを通じて広く知られていると言う。
グアム知事の計画によると、過去72時間の間にCOVID-19検査が陰性だった人は、到着時の14日間の旅行検疫免除が認められるという。実現すれば、5月1日から、昨年3月からパンデミックによる規制で閉鎖されていた観光産業が次第に再開されることになる。
グアム政府のその次の目標は、7月21日の解放の日までに、島の成人人口の80%以上、つまり約10万人にワクチンを接種して集団免疫を獲得し、グアムをパンデミックから「解放」することだという。つまり、グアムでは2ヶ月以上かけて、約30,000人にワクチンを接種することになる。グアム大学のフィールド・ハウスで実施している政府のワクチン・クリニックを中心とした現在のワクチン接種、ワクチンの供給ペースからすると6月初旬までにこの目標を達成する可能性もあるとしている。
「東京オリンピック行こうかな?」
えっ、外国人入国できないの知らないんだ。
グアムは5月1日検疫緩和に向けて動き出しているのは歓迎すべき動きです。しかし、日本も韓国も引き続き14日の厳しい検疫を実施しています。昨日はローカルのビジネスオーナーと話していると「5月に検疫が緩和されたらツーリストが戻ってくるのでしょう?」と聞かれました。先週は「夏には東京オリンピック行けるかな?」と聞かれるなど、どうもローカルの人たちには主要マーケット国の状況を把握していないようです。日本はそもそも在留資格がないと検疫以前に入国も許されないのに…..。
私たちは日本のニュースを洩れ聞くこともあり、自ずと相互の状況から流れを感じたり予測をしたりしていますが、ローカルのニュースにだけに触れているグアムの人たちは状況を正しく把握できないのでしょうね。確かにPDNやポストでも日本や韓国の検疫に触れている記事もありますが、さらりと読んだだけでは再開の高揚感だけが印象づけられるのでしょう。
営業再開のタイミングがグアムの零細企業の生き残りに大きな影響を与えることになるでしょう。会社によってはタイミングを見誤ればダメージが深くなり、遅すぎると出遅れるでしょう。ビジネスを諦めるか継続するかという判断も迫られるかも知れません。ローカルビジネスオーナーさんたちには、もう少しリアルな情報を提供する必要がありそうです。
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