2021年11月30日朝刊Pacific Daily Newsより翻訳、抜粋、要約
北マリアナ諸島連邦におけるCOVID-19の感染者数は増加の一途をたどっており、月曜日の時点で累計812名の感染者が報告されている。月曜日には373件の症例が報告されており、4人がCOVID-19で入院。多くの人が重篤な症状に見舞われており、これらの人々はワクチンを接種していない。入院した患者は全員、ICUレベルの治療が必要だという。状況は特定のクラスターを超えており、すでに広範囲に広がっている。
感染を抑え込んできたお隣サイパンの
実情から読み取れることは?
厳しい検疫管理でコロナを抑え込んでいたサイパンの急増は驚きです。毎日陽性者数の報告がないので1日だけの数字ではないようですがさすがに多いですね。韓国とのトラベルバブルが始まっているサイパンですが、両方で感染拡大の様相を見せているので、プログラムの先行きが気になります。
日本では外国人の入国禁止の措置が発表され、オミクロン株が確認された地域からの帰国日本人についても政府の検疫施設での3〜10日(地域により異なる)の強制隔離が再開されるようです。さらに1日の入国者総数上限を11月26日に5,000人まで引き上げたばかりですが、3,500人を目処に引き下げるようです。そして有効なワクチン接種証明保持者に対する3日間停留措置の免除及び待機期間短縮措置(14日→10日)も停止されます。これらは臨時措置ということですが、政府は少なくとも年内を目処に継続するようです。
今のところアメリカでオミクロン変異種が確認されていませんが、もし見つかれば強制隔離対象国となることも視野に入れる必要があるのでしょう。この際、グアムがアメリカに含まれるのかどうか不明ですが、グアムとアメリカ間はPCR検査なしで渡航できている現状を鑑みるとアメリカとして扱われることも考えられます。グアム政府は国内含めすべての入島者へPCR陰性証明を義務付けることにした方がいいのかも….。
時間をかけて半歩、一歩と緩和への道を歩んできたのに、なんだか振り出しに戻ったようで落胆しています。オミクロン変異種の分析次第でその後の展開が変わってくるのでしょうが、再び見通しが立たなくなりさすがに凹んでしまいます。ただ、サイパンの様子を見ると永遠に鎖国しない限り、いずれは感染拡大の時期を迎えることになるようにも思え複雑です。オミクロンの正体が判明するまで粛々と、淡々と状況を見守るしかなさそうです。
こちらに日本の外務省が昨日発表した新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(オミクロン株に対する水際措置の強化)のリンクを貼っておきますね。
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