グアムの日本人1世53名によって建てられた記念碑

 

2021年12月14日朝刊The GUAM Daily Postより翻訳、抜粋、要約

 

グアムのビジネスマン、フランクSN・シミズ氏は月曜日、岸田文雄首相が署名した旭日章の表彰状を受け取った。清水はグアム日系人協会会長、株式会社アンブロス代表取締役社長を務めている。旭日章は1875年に明治天皇によって創設されたもので、日本との関係を深めることに貢献した専門的または市民的な業績を残した世界各国の受賞者に授与される。

 

在グアム日本領事館によると、清水氏は在米日系人コミュニティの福祉向上と日米友好関係の強化に貢献したことが評価されたといい、オスカー・L・カルボ氏に次いでグアムで2人目の受賞者となった。

 

清水氏は、日本人の血を引くグアム人で構成されるグアム日系人会の設立メンバーの一人。今回の受賞にあたり、自分の経歴を調査するのに数ヶ月かかったと清水は語っている。

 

彼は数十年前にアメリカ陸軍に所属していた経歴があり、祖父は、経済的な機会を求めて日本からサイパンに移住した。グアムに移住した清水家は、コプラやサトウキビの栽培など、さまざまな事業を始め、砂糖やコプラを日本に送ったり、日本製の商品をグアムに輸入したりと、海運や輸出入の分野にも進出した。プライベートではチャモロ人女性のコンセプシオンさんと結婚。

 

今回の受賞について、フランク・シミズは「名誉なことであり、嬉しい驚きでもある」と語っている。


実は日本人のグアム移民の歴史
来年には154年目を迎えます。

私の知る限りでは、明治元年(1868年)に40人余がグアム島に集団移民したのが日本からのグアム移民のはじまり。同じ時期にハワイへは153人が渡り、グアム同様に移民の流れが後に続いていきます。第一陣の40人余はその後日本に帰国したとなにかの資料で見た記憶がありますが、明治、大正、昭和と日本人移民の流れは脈々と続きます。多くは農業に従事し、当時は今のアガニアショッピングセンターあたりは水田だったと聞いたこともあります。

 

シミズファミリーは現在グアムで認識されている日本からの移民の中でも歴史が長く、フランクSN・シミズ氏自身が3代目、たぶんたくさんのお孫さんたちがいらっしゃるでしょうから5代目、もしかすると日系移民6代目の世代に入っているかもしれません。

 

日本との貿易を業となしていたことで、太平洋戦争の影響は計り知れなかったと推察します。アメリカ領、日本統治と変わりゆく時代の流れの中でどれほどの困難があったかを想像するだけで心が痛くなります。

 

今ならパスポートさえあれば、3時間余りで行き来ができるグアムですが、何日もの航海の末たどり着く未知の大地へ、大志を抱いて移り住んだ勇気と時代に翻弄されながらも逞しく生きた先人に敬意を送りたいと思います。それらの人たちがこの南の島に根を下ろし、島民と寄り添い、島の繁栄に寄与したことが今回の旭日章に繋がっているのではと思います。おめでとうございます。

 

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