2023年1月24日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

台湾をめぐる米国と中国に摩擦について発表され、地元関係者が反発している。戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)は、ウェブサイトにおいて「世界の最大の課題に対処するための実用的なアイデアを推進することを目的とした超党派の非営利政策研究組織」の中で、「The First Battle of the Next War: War-gaming a Chinese Invasion of Taiwan(次の戦争の最初の戦い:中国の台湾侵攻をシュミレーション)」を発表しました。

 

このプロジェクトは、「中国が水陸両方から台湾に侵攻した場合のシュミレーションを24回行った。ほとんどのシナリオで、米国/台湾/日本が中国による通常の水陸両用侵攻を破り、台湾の自治を維持することができた。しかし、この防衛には高いコストがかかっていた。米国とその同盟国は、数十隻の艦船、数百機の航空機、数万人の軍人を失った」とCSISはホームページで述べている。

 

重要なのは、グアムに住む人々にとって、万が一侵略が起こり、軍事基地に壊滅的な被害が出た場合、グアムも影響を受けるということ。この短いビデオは、同センターのホームページで見ることができる。The Pacific Center for Island Securityのメンバーであるケネス・ゴフィガン・クパー氏は、The Guam Daily Postの取材に対し、「島民と島民の視点を定着させることを目的とした行動指向の研究機関」であるが、この結果を懸念している。

 

これは紛争のさまざまなシナリオを探るためのもので、違った結果をもたらす可能性がある。しかし、CSISの最新レポート『次の戦争の最初の戦い』では、中国が台湾に水陸両方で侵攻する場合、グアムの役割とグアムを標的にするという、ある一定の法則があるようです」と、本紙の月刊コラムニストでもあるクパー氏は言う。「日を追うごとに明らかになるのは、米中間の緊張が増した場合、グアムと台湾は恐ろしくもつれ合っている」ということと付け加えた。

 

また、CSISが想定したシナリオの結末を示す報告書の中で、”As goes Taiwan, so goes Guam “という記述に注目した。「米国にとって最も楽観的なシナリオであっても、中国は紛争の第一段階としてグアムの空軍基地を攻撃しようとする。しかし、このような不利な状況でも、米国はグアムから作戦行動を起こそうとする。このシナリオでは、グアムへの攻撃が最も大きくなると予想された」とクパー氏は言う。

 

クパー氏によれば、地元住民にとってもう一つの重要な問題は、グアムの人々がどう見るかである。この報告書は海兵隊の移転とグアムでの『ミサイル防衛』システム構築の計画を補強するもので、より大きな見方は、『槍の穂先』が強化され、不可避とされつつある中国との衝突に備えて、グアムがその役割を果たすよう準備されているということだ」と述べた。「台湾をめぐる紛争となれば、多くの道がグアムに通じていることを認識する必要があります。米国の存在がグアムを標的にする原因となり、それによってグアムが真っ先に攻撃されることが明白になっている。以前は抑止力だと思っていたが、今は標的にされているのだ」と。

 

勝利は十分ではない
CSISは「台湾は経済が壊滅的な打撃を受けた。さらに、大きな損失は、長年にわたって米国が世界的地位を損ない、同時に中国も大きな損失を被る。中国が台湾の占領に失敗すれば、中国共産党の支配が不安定になる可能性がある。したがって、勝利だけでは十分ではない。米国は直ちに抑止力を強化する必要がある」としている。

 

マリアナ統合地区司令官ベンジャミン・ニコルソン少将は、グアムの軍高官として、地元選出の議員や関係者と緊密に連携し、国土防衛における軍の役割について「より深い理解を得られるようにした」と語っている。「グアムは常に、米国のパワーを維持し、軍事的抑止力を維持し、インド太平洋全域の危機に対応するための重要な戦略的拠点となっています。現在の戦力は、今日の脅威からグアムを防衛する能力がありますが、中国を含む地域の脅威が急速に進化し続けていることは明らかです」と述べた。

 

ニコルソン氏はまた、グアムや地域の国防総省は、侵略を抑止し、地域の同盟国やパートナーを安心させるために「十分な態勢」を整えているとし、
「グアム、北マリアナ諸島連邦、パラオ共和国、ミクロネシア連邦は、米軍が自由で開かれたインド太平洋を維持し続けるために戦略的に不可欠です」とニコルソン氏は述べた。

 

防衛のための態勢
グアム知事は、戦争シュミレーションの結果についてコメントを求められた際、「この地域の国家安全保障上の懸念を注意深く監視している。国防総省のグアムや太平洋の島々を侵略や強制から守る姿勢を承知している」と述べた。

 

「私たちは、ニコルソン提督や彼のチームと、グアムや地域社会に深刻な影響を与える可能性のあるすべての安全保障問題について、緊密に連絡を取り合っています」とも述べている。「さらに、私の政権は、グアムの防衛と、インド太平洋地域の敵対的勢力による直接的または間接的な行動による地域の脅威に関するいかなる新しい進展についても緊密に連携していきます」としている。

 

グアム知事によると、グアムの州兵は、「グアム防衛とあらゆる危機」に対応する準備ができているとのこと。また、彼女は、現在の国防認可法について、「グアム防衛システムの開発に多大な資源を提供することにより、グアム防衛に対する米国の真剣なコミットメントを反映している」と、高く評価している。また、「我々は、この地域の状況が進化していることを理解しており、グアムの人々の安全と安心を確保するために、国防総省と協力していくことを約束します」と述べた。


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穏やかな時間を噛み締めてください。

 

シンクタンクCSISの発表から2週間近く経っても何も記事にならなかったので、あまり重要視していないのかと思ってましたが、今日になってようやく関連記事があがったので、少し驚きました。政府関係者はじめ、そのリポートを精査していたのですね。コロナ後の世界的なリセッションが叫ばれている中で、誰にとっても利益にならず、さらには大きな被害を被ることになるというシナリオはなんとか避けたい。このようなリポートがきっかけで、緊張が緩和され、抑止につながることをただただ願っています。

 

ちょっと気分を変えてお気に入りのショップをご紹介。グアムのアサイボウルの火付け役でもあるマイティーパープル。紫色が印象的なお店で、お気に入りは紫色のベーグルサンド。心を沈め、穏やかな時間を実感できるこんなお店で南国のひととき、くつろいでみてはいかがですか?


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