2020年12月5日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

USA TODAYは米国疾病対策予防センター(CDC)はCOVID-19の発病後の検疫を14日間から7日〜10日間に短縮したと報じた。グアムはすべての入島者に14日間の検疫を強制。政府強制検疫はデュシタニ・ビーチ・リゾートで1週間を過ごし、6日目のCOVID-19検査で陰性が確認されれば7日目に自宅検疫へ移行することができる。

 

「我々はCDCの変更内容と潜在的な影響について検討していますが、現時点では検疫ガイダンスに変更はありません」とグアム知事の広報担当者は述べている。

 

CDCのガイドラインとは?
12月2日に発表された新しいガイドラインは、感染者との濃厚接触者は検査なしで10 日目、検査で陰性が確認されれば 7日目以降に検疫を終了できる。ガイドラインは短縮されるが、CDC は症状がある罹患者は 14 日間まで病状を見守ることを推奨している。USA TODAYの報道によると、同庁は調査データとモデリングに基づいて決定したという。

 

グアムの方針は?
症状がある人は即座に自己隔離し、状態が悪化した場合はグアム保健省に連絡すること。隔離場所が自宅か政府指定の隔離場所であるかにかかわらず、隔離命令違反者には、1年以下の懲役と1,000ドル以下の罰金が科せられる。検疫または隔離命令違反者4人に対し、刑事手続きを開始している。

 


メディアさんエビデンスは
広く正確に伝えてね!

新型コロナウイルスに関してたくさんのエビデンスが整い始めているのに、グアムの入島検疫、隔離期間、検査方法などは半年前と変わらない状況が続いています。エビデンスに基づいて人々の行動制限を緩和し、感染拡大傾向や地域を集中的に指導し、重症化率の高い人を守るなど合理的な施策を早く取り入れて欲しいですね。未だに得体の知れない未知の病に怯える感じで、一歩も前進できずに2020年が終わろうとしています。

 

この間にどれほどの人は健康保険を失ったのだろう。ホームレスの数はどれほど増えたのだろう。自殺者数にどれほどの変化があるのだろう。企業の倒産、閉鎖の数はどうなんだろう。空き店舗の数はどれぐらい増えているのだろう。今月末に期限が切れる賃貸家賃の支払い猶予を利用している人はどれほどいるのだろう。PUAを受け取っている人の中で休職から解雇になった人はどれほど増えているのだろう。新聞に目を通していても、本当に知りたい情報が取り上げらていないと思うことが多々あります。

 

昨日はグアムに開設した台北経済文化事務所の所長さんのコメント記事を掲載しましたが、グアムは台湾と同じぐらい香港からも旅行者を受け入れてきました。グアム-香港間は長年、直行便も飛んでいました。この数週間だけでも香港では民主活動家の若者たちが禁固刑に科せられたり、民主派議員が資格を剥奪されたり、信じがたいことが相次いで起こっているにも関わらず紙面で目にすることはありませんでした。香港に数年暮らし、香港人の気質や価値観、ライフスタイルを知っていることもあり気がかりでなりません。

 

旅行者が1人もいない閑散としたタモンの街並み、一方、日が暮れるとデュシタニ ビーチリゾートの客室から漏れるたくさんの明かり。不正が疑われるアメリカ大統領選挙や香港の若者に降りかかる理不尽とも思える状況、私たちを取り巻く社会や未来はどうなるんだろう….とコロナ感染以上に不安になってしまいます。

 

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