2022年7月7日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

先月、タモン湾の海岸に放置されていた赤いボートに、数名の中国人が関係していることが判明した。グアム税関検疫局のアイク・ペレド局長は、このボートに関係した数人の所在が判明したことを明らかにした。この件に関する具体的な内容は公表されていない。ペレド氏によると、「不法入国者」は、CNMI当局の出国許可を得ずに北マリアナ諸島連邦を出国したとのこと。この問題は、国家安全保障と公衆衛生上のリスクの可能性がある、と付け加えた。

 

過去2カ月間、地元と連邦当局は、北マリアナ諸島連邦に条件付きで入国を許可され、船でグアムに忍び込んだと見られる中華人民共和国の国民の数が増えていると述べた。グアム税関は、特にCNMIからグアムに到着し、発見されないようにジャングルに逃げ込む中華人民共和国の国民について懸念している。

 

税関はテロ、公衆衛生に関する懸念、その他のバイオセキュリティ問題、人身売買、強制労働、不法なギャンブルなど、さらに軍事基地における軍備増強と国防総省の資産に関する懸念と、PRCの軍事情報収集にさらされることから、これらの不法入国者について重大な懸念を表明。

 

赤い船
6月13日、午前5時前、タモンのパシフィック・アイランド・クラブとパシフィック・スター・リゾート&スパの間に船外機付きの赤いボートが放置されていると漁師から通報があり、地元、連邦、軍の職員が出動した。その船がロタ島から来たことを確認、CNMI当局によると、このボートは以前はロタ島の住民が登録しており、その後、中国人個人に売却されたとしている。

 

グアム警察は「事件の進展が待たれるため」ボートを確保した述べている。赤いボートは「Horny Hooks」と名付けられ、CM 267 PUの番号がついている。放置されたボートの近くには、濡れた水着や飲食物の残骸が見られた。グアム税関は一般の方にに不法入国者の目撃情報があれば(671-642-8071/2)まで報告するよう求めている。


いつもの日常に忍び寄る異変を見逃さない、
そんな感性を持ち合わせることの重要性。

 

世の中には性善説では通らないことや理不尽と思われることが多々あります。コロナからウクライナ戦争と続くこの2年ほどを見ても、給付金詐欺や他国への侵略などありえない、あってはならない、ありえないと思えることが次々に露呈し、このような社会に失望してしまうこともよくあります。

 

人を疑ってかかるようなことをしたくないですが、今日の記事にある密入国者の違法入国の意図を知りたいところですが、国家安全保障と公衆衛生上のリスクの可能性もこのご時世否定できませんね。グアムは地政学的に重要なアジア太平洋地域の軍事拠点、予断を持たずに対応する必要がありそうですね。それにしても警察に通報した漁師さんの感性がすばらしい、私なら汚い船が停泊してる……ぐらいにしか感じず、通報するという行動には結びついていないかも….。

 

昨日には香港の学校で使われる新しい教科書の記述に香港がイギリスの植民地だったことは一度もないと記述されるという報道を目にしました。新たな教科書は、香港でイギリスは「植民地支配を実施しただけ」だと明記し、香港をめぐって中国の主権が途切れたことはないと主張のようです。時の政権の都合で歴史認識を変更する事例はよくありますが、時折その大胆な発想力や合理性に欠けたこじつけには驚かされます。グアムでのんびり暮らす日々でも、頭の片隅に世界の趨勢と照らして物事を捉えることを心がけないといけない時代なのかもしれませんね。

 

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