2022年9月10日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム観光協会(Guam Travel & Tourism Association)の創設者の1人であるモンテ・メサ氏、夏の間、観光客が増加したにもかかわらず、パンデミックから完全に回復していない中小企業に対して、さらなる財政支援が必要であるし、「グアム政府が第一の産業である島の観光業に資金を再投資しない限り、観光業の回復は思うように進まない」と述べ、地元雇用者支援プログラム(LEAP)の第二弾が必要かもしれないと示唆した。

 

LEAPは、主に以前のパンデミック救済プログラムから取り残され、観光客の減少に苦しんでいた観光関連企業に6200万ドルを直接分配した。メサ氏は、グアム知事と立法府がこのプログラムに資金を提供したことに、業界は感謝していると述べたが、2019年の到着数と比較すると訪問者の大幅な減少のためにまだビジネスが50%に回復していない人々にLEAP 2補助金の資金を割り当てることをもう一度検討する必要があるとしている。

 

木曜日、グアム知事のオフィスは、LEAPに資金を再度提供する意向があるのかどうかについては回答していない。「LEAPや政府の支援がなければ、今頃はすでに閉店していたでしょう」と、フィッシュアイマリンパーク・グアムの谷ゼネラルマネージャーは話す。観光客の数はまだパンデミック以前の水準には遠く及ばないため、観光ビジネスが営業を続け、従業員を維持するためには、2つのことが必要だと述べた。

 

政府からの追加支援
政府からの追加支援、グアム政府観光局(GVB)へのマーケティング資金提供の二つ。ミクロネシアで唯一の海中展望台であるフィッシュアイの客数は、到着者数によって変動するとし、例えば、5月、6月、7月はグアムへの入国者数が増加したため、フィッシュアイも客足が伸びたがここ数週間、客足が遠のいており、5月から7月にかけての3分の1程度と言う。

 

また、GVBは限られた資源で活動しているが、グアムは類似の目的地が競争していることも考慮しなければならないと述べた。北マリアナ諸島のサイパンは、つい最近、日本からの直行便が復活したばかりだ。また、CNMIが日本市場のためにかなりのマーケティング予算を確保していることなども指摘した。

 

GVBは8月の入国者数をまだ発表していないが、2022年度の入国者数予想を13万人とし、約20万人まで増加する可能性があると報告ししている。パンデミック前の入国者数は、2019年に160万人だった。

 

「グアム政府が多くの観光客を誘致し、観光業界を再び成長させることができるまで、アメリカンレスキュープランと地元の資金でGVBを追加支援することができれば、GVBは再び活動できます。GVBはCOVIDの大流行が長く続いたため、支援の手を必要としています」とメサ氏は述べた。


ゆるやかな回復軌道が視野に。
観光資源を維持できるか、
瀬戸際のタイミングかも。

 

マーケットボリュームが10%であれば、既存のビジネスも10%になることを基準に考える必要があるでしょう。フィッシュアイの事例は興味深く、他社が臨時休業を継続していた5月、6月、7月の数字に比べ、渡航者がやや増加傾向にあったにもかかわらず再開企業が増えつつある8月以降の数字が低迷しているという、わかりやすい実例ですね。営業力の差はあるでしょうが、当面は再開しても損失がふくらむという現実は想定内でしょう。

 

他方、臨時休業を継続しても、事業維持のための必要経費や固定経費は発生し続け、新たな支援金なしには観光業の本格復活を待たずして事業継続を断念するというところも出てくるでしょう。そんなタイミングに直面していると思われます。観光資源を守り維持するためのサポートが実ることを願っています。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたじけします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!