2022年9月9日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

9月6日付の毎日新聞で第二次世界大戦終了後28年間グアムのジャングルに隠れていた旧日本兵横井庄一氏の記念館が閉鎖された伝えていた。その記事によると、横井庄一記念館は9月3日に閉館、館長を務めていた横井庄一さんの妻である美穂子さんが亡くなったことに伴うもので、美保子さんは5月に94歳で亡くなった。

 

横井庄一氏は第二次世界大戦中の1944年3月にグアムに送られ、終戦を知らずにジャングルで生活を続け、1972年2月にようやく発見され日本に帰ってきた。帰国時の第一声は、「恥ずかしながら、帰ってまいりました」、これは当時の流行語にもなった。

 

横井庄一氏は1997年9月に82歳で亡くなり、横井美保子さんが2006年6月に記念館を開館した。その中には、横井庄一氏がグアム時代に住んでいたジャングルの洞窟の実物大のレプリカが展示されていた。横井庄一氏の甥である近江旗信氏は、横井庄一氏の遺品の多くをグアムを含む各地に寄贈する予定であると語っている。

 

グアム博物館の学芸員であるマイケル・ルジャン・ベバッカ氏は、同博物館はすでに横井庄一氏がグアム島で過ごした時代の品々を多数所有しており、その品々は長年にわたり博物館のコレクションのハイライトであったこと述べた。

 

現在開催中の 「Hinanao-ta」展では、横井の物語に焦点を当てたコーナーがあり、グアムのジャングルに隠れていた時に使用していた品々を展示している。しかし、日本の博物館閉鎖のニュースに触れ、さらに多くの作品を手に入れたいと願っており、日本領事館と連絡を取りいくつかの品物を受け取ることができないかと考えていくと言う。


横井庄一さんのストーリーから
時代背景を考える機会を……。

 

横井庄一氏の妻である横井美保子さんが亡くなったというニュースは5月29日の「グアムの朝刊」でお伝えしました。「星野仙一記念館」「加山雄三ミュージアム」「石原裕次郎記念館」など昭和の著名人の記念館も相次いで閉館しているようです。管理する人の負担や遺族の意思もあるのでしょうが、昭和が遠い昔になった時代の流れなのかもしれません。グアムを訪れている人と話していると、横井庄一さんを知らない世代が増えていることも実感します。

 

昭和の時代には今知るべき多くの出来事があったのでは。ウクライナ戦争や独裁政治など、現在起こっている数々の出来事には昭和の時代とオーバーラップすることもよくあります。グアム博物館ではジャングルに28年間隠れていた旧日本兵という表面的な紹介ではなく、訪れる人に今を見つめ未来を考える機会や動機を与える展示になってほしいですね。

 

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