2023年6月13日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

米連邦通信委員会(FCC)の報告によると、日曜日の時点でグアムの携帯電話サイトの4分の1強がサービスを停止しているという。台風マワール直後、全携帯電話サイトの約70%が一度にオフラインになったのに比べれば、明らかに改善されてはいる。しかし、地元の通信関係者によると、グアム島の電力の供給が不安定なため、電波を受信できる住民はまだ断続的にサービスが中断することが予想されるとのこと。

 

実際、FCCによると、マワールの影響で携帯電話インフラが実際に破損したよりも、電力問題の方が携帯電話不通の原因としてはるかに大きいとのこと。日曜日の時点で、被害によりオフラインになっているサイトは10サイトであり、これは台風直後からオフラインになっているサイト数とほぼ同じ。しかし、電源の問題でオフラインになっている携帯電話サイトの数は、最新の報告書では69にとどまっており、一時は200を超えたこともあった。

 

FCCによると、オンラインになっている241のセルサイトのうち、136はバックアップ電源で稼働していたとのこと。2,578人の加入者が、自宅や職場の電話、テレビ、インターネットサービスを失った。

 

電気通信事業者は先週、地元のガソリンスタンドに何時間も並ぶ列が、サービスクルーが発電機でセルタワーを稼働させる妨げになっていると報告した。その後、ガス管は緩和され、より多くの地域で電力供給網が復旧し、ネットワークの可用性は概ね改善された。

 

ブラウンアウト
電力網の脆弱な状態は、電話やモバイルデータサービスにとって引き続き問題となる。グアム電力公社(GPA)は月曜日、59%の顧客が電力を回復したと報告。しかし、多くのお客様が「ブラウンアウト」を経験しており、電圧の低下や電力の変動は予想される。

 

ドコモ・パシフィックは、「電力が不安定になると、一部の顧客にとっては携帯電話サービスが不安定になります。特に、発電機を置いていないグアム島の電力で運営されている地域では、当社のセルサイトがオンラインに戻るために必要となるため、電力を必要とする」と述べた。

 

ドコモは、顧客が安定した通信手段を確保できるよう、通話とテキストサービスをオンラインに保つことを優先している言うが、地域が停電した場合、モバイルデータの速度が最初に落ちる可能性がある。特に、停電の復旧が部分的で、一部の携帯サイトがオフラインのままになっている地域は、その傾向が強いという。「セルサイトの1つが停止すると、近くにある他のセルサイトが、より多くの顧客をカバーするために働きます。その結果、ネットワークが混雑し、データ通信速度が低下するのです」と述べた。

 

FCCの報告書によると、特定の地域におけるセルサイトの停止数は、その地域の消費者に対する無線サービスの可用性と必ずしも一致しない。セルネットワークは、多くの場合、多数のセルサイトが重なり合うように設計されており、個々のサイトが使用できない場合でも、最大容量とサービスの継続性を提供すると付け加えた。さらに、無線プロバイダーは、セルオンホイールなどの臨時設備を使用し、稼働中のサイトの電力を増加させたり、ローミング契約を開始したり、緊急時やセルサイトの停止をもたらす他のイベント時に影響を受ける消費者へのサービスを維持するために他の行動を取ることがあるとしている。

 

放送の停電
FCCによると、PBSグアムのテレビ局KGTF TV12は、日曜日の時点でオフラインであると報告されている。FMラジオでは、KSTO、KISH、K290CRがオフラインとなっています。KTWGは、オフラインと報告されている唯一のAM局である。ニミッツキャリアグループは、FCCメディア局から、6月30日までグアムの商業用FMで放送する認可を受けている。


この機会に、想像力を膨らませて
インフラ設計を全体的に見直して。

台風によるインフラ損傷は水、電気に止まりません。携帯が繋がらない、ネットが使えない、問題は山積しています。この2週間以上、ネット難民も多く、私自身も会社でしかネットが使えない状況に陥っています。日本でもオール電化や電気自動車の普及が進んでいますが、災害時に全く機能しなかった事例がありました。まず水さえ汲み上げるのに電気が必要ということのようで、携帯もネットも、また放送局のラインですら電力に依存しているということのようですから、インフラ設計自体を見直す必要に気づいて欲しいですね。

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!